SUGOI-neでランを秋に充実させるには
9月10月にSUGOI-neのラン菌を
元気にすれば良い!
それには
1 絶対にオシボリより乾燥させない。
2 新しいSUGOI-neを鉢の表面に
9月上旬に播く。
3 SUGOI-ne源液を7日回10月下旬まで
与える(1000倍液)
これは、SUGOI-ne栽培以外の水ゴケなどで
植えたものに行うと、素晴らしい効果が見られる。
水ゴケなどにラン菌が繁殖するようになる。
SUGOI-neの炭素循環の中で
生き続けるCymbidiumのプロトコルム。
9月、10月。
昼夜の温度較差が・・・葉では光合成、地表ではラン菌に大き作用する。
夜の低温は、呼吸作用による澱粉の消費量を少なくし、それが植物を充実させる。
ラン菌も多量の糖をランに供給する!
ラン菌が生息する用土と、ラン菌の生息しない水ゴケの差が、
水ゴケ栽培は光合成のみの糖蓄積であるが、SUGOI-ne栽培は、
光合成+ラン菌の糖の合計の糖が蓄積するということである。
SUGOI-ne栽培のランは、植物は・・・充実度がまるで違う!
見かけでなく・・・・内部の問題!
しかし、ほとんどの人は・・・・・見かけでSUGOI-neを判断している。
SUGOI-neの真価は・・・秋の充実にある。
それが翌年のSUGOI-ne・・・スゴイネ!・・・になる!
見かけに惑わされてはダメである。植物つくりは。
株分けしたとき大きく作落ちするからである!
ラン界にもスゴイ肩書きを列記している人がいるが・・・・。
実りの秋。
春から夏にかけて花を咲かせた植物は、この時期種子を実らせる。
それには多くの澱粉が必要である。
温帯地方に自生するランは、この時期種子を実らせると同時に、
翌年の花の準備・・・花芽を分化させなければならない。
この目的のために、春から葉を繁らせてきた!
より多く澱粉を作るためである!
ここで問題になるのは、私たちのランの葉が、充分な澱粉を作れる葉に、
環境になっているかということ。
翌年の出来栄えの70%が前年のこの時期の光合成に支配されているということ。
ランの種類によっては、翌年の葉の枚数までこの時期の栄養状態で決まってしまうことである。
更に、これは育種する場合であるが、種子を得るとすると・・・
非常に母株の弱るという問題である。
子孫を作るために、母株の貯蔵養分まで使うことである。
こういう現象が自生地では少ない。
ラン菌の生息しない水ゴケ、バーク、軽石植えの株で激しく衰弱する。
この現象から考察すると、9月、10月のラン菌の働きが読み取れる!
自生地では葉で作る澱粉と、ラン菌が供給する糖の二つで種子を実らせ、
花芽を作り、更に翌年のリードまで作るのである。
この充分な糖貯蔵によって、充実した元気な姿になっている。
SUGOI-neで植えると、秋に素晴らしく充実した株になるのは、
自生地と同じことが鉢内で行われるからである!
問題はSUGOI-neで植えている人が、自生地の湿度の管理をしているかということ。
水ゴケ栽培の湿度を行ってはならない。乾燥させてはならない!
夜霧、朝露が・・・・空気を濡らす!
地面を濡らす。
結露・・・・この結露が問題である。
ラン栽培では・・・温室内の結露、霧発生はシミ、灰色カビ病がでる!
しかし、これは、花弁の組織が水ゴケ栽培では弱く出来ているから起こる問題。
細胞壁、細胞膜が脆弱。
SUGOI-ne栽培では・・・・このシミ、灰色カビ病が出ない。
株が充分な糖で充実すると・・・花弁の組織が・・・・頑丈になる!
SUGOI-neと水ゴケの大きな差である。
咲いた時の問題よりも、9月、10月の株の充実、花芽分化時の株の栄養状態である。
つまり花一輪の重量の問題である。
ラン菌による炭素循環。
そういうことで、SUGOI-neはラン栽培の究極の用土なのである。
こういう用土がこれまでなかったから、SUGOI-neを理解できない場合がある。
しかし、これが自然界で行われている事実である。
自然界のシステムを用土に構築したのがSUGOI-neである。
勿論世界初である。
特許出願済みである。
アレコレ言っても、10年後、20年後のラン栽培は、
このSUGOI-neが主流になる。
そして、宇井清太のラン菌による炭素循環栽培法が、
ランの標準栽培理論になるだろう。
なぜなら・・・この理論超える理論をかける人は、恐らくいないからである。
この理論はランのみでなく、枯れ落ち葉に生息するほとんど植物に当てはまるからである。
つまりSUGOI-ne栽培理論は、今後新しいラン、園芸、農業の世界を拓くことが出来るが、
水ゴケ、バーク、軽石栽培では、どう頑張っても、現在以上にはなれないということである。
20年前の蘭展のレベルと、現在のレベル、そして20年後のレベルも同じだということである。
このことは、全国各地で開催される蘭展の出品鉢をみれば明らかなこと。
肥料で作るランの限界の姿である。
アメリカの蘭展を10年後、20年後に追いかけているようなものである。
蘭展そのものも・・・アメリカの蘭展を踏襲しているのであるが・・・。
ランつくりのほとんど人は、育種していない。
つまり種子を取ることをしていない。
沢山の花を咲かせれば目的が達せられたことになるが、
ランからみれば・・・とんでもない勘違いである。
花は途中に過ぎない!
ラン展というのは・・・・ランからみれば・・・・一つの経過の姿である。
花咲く目的は唯一つ・・・多くの種子を実らせるためである。
このことをラン菌から考察すると・・・・
9月、10月という時期は、非常に重要なことが地表で行われている。
8月の猛暑と地温の高温は、ラン菌にとっても活動が鈍る。
特に旱魃の年は、繁殖が鈍る。
このことは、秋のキノコの発生に、雨が多いか、少ないかが大きく影響している。
マツタケが多く出る年と、少ない年・・・・新聞、テレビなどに報道される。
これが、ランの自生地でも行われている。
夏が過ぎて、9月、10月は気温も下がり、朝露が地面を湿らせるようになると、
適温と水分で、ラン菌は盛んに菌糸を伸ばす。
この菌糸が枯れ落ち葉を分解する。
この養分と雨に含有する尿素の僅かな窒素で繁殖する。
雨の多い年というのは尿素が多く降るということ。
それでキノコが多く発生する。
ラン菌は・・・ランに枯れ落ち葉から作った「糖」を供給する。
光合成で作った糖と、ラン菌が供給する糖。
この二つの糖で株は充実する!
自然というのは功妙に出来ている。
燐酸、カリ。
これはラン菌が供給する。
これがあるから、ランは菌根を進化から削除しなかった!
ランの種子は胚乳を持たない。親から遺産を相続していないまま放りだされた。
最も過酷な運命を背負わされた。
ラン菌と遭遇したものしか発芽できない。
そして・・・プロトコームというステージ。
糖が供給され続けられなければ生長し葉を出すことが出来ない。
この最も重要な時期が冬の低温を前にした9月、10月の炭素循環である。
低温期ではラン菌が活動できないので炭素循環は休止するからである。
こういうことが、これまでの本に書かれたことがなかった。
だから、この時期にカラカラ乾燥させる人が多い。
とんでもない間違いである。
水分が少なければ充分な光合成が出来ない。
しかし、水ゴケ栽培では、この時期多湿にすると根が腐る!
ラン菌が生きていない用土の致命的な欠陥がここにある。
ランが難しいのは・・・秋の湿度が・・・どう理解してよいかわからないことが原因である。
カラカラ乾燥してはならない。
プロトコームが最低でも生きられる湿気が絶対の条件である!
こういう仕組みがあるから、セロジネ、デンドロ、リカステ、シンビなどは、
9月、10月に一気にバルブが肥る。
SUGOI-ne栽培なら、無造作に株が充実する。
第一リン酸カリなど無用である!
SUGOI-ne栽培の9月、10月は、
鉢内のラン菌を充分に元気にさせる管理を行うことである。
それには乾燥は厳禁である。
夜霧、朝露が地面、枯れ落ち葉を濡らすように・・・・
鉢に湿気がある状態にすることである。
このようにしても、デンドロの花芽は無造作に分化する!
水ゴケのように乾燥させなくとも花芽ができる!
これまでの常識が根底から覆る。
ラン菌恐るべし!
SUGOI-neで成功するには・・・9月、10月の山をよーく観察することである。
温帯地方の9月、10月は、多くの植物にとって実りの秋の季節である。
この温帯地方には多くのラン科植物が自生する。
猛暑を過ごした植物が、多くの場合充分な光合成が出来ない中で、
花を咲かせ、種子を実らせなければならない。
この時期、自生地では・・・誰も肥料など与えない!
問題はここである。
肥料が植物を充実させ、種子を実らせるのではない。
特にラン科植物のような多年草では。
では、どこから・・・充実させるエネルギーを調達するのであろうか。
ラン栽培で、しばしば用いられる燐酸、カリ肥料。
そんなものランの自生地にはない。
それでも、自生地では、株は充実し・・・・花を咲かせている。
これを永年継続している!
それが自生地である!
鉢栽培では・・・アレコレ肥料をやっているのに・・・自生地のように作れない!
ラン作りなら・・・ほとんど全員・・・この問題に直面し悩んだ経験を持っているし、
この悩みは消える事がない!
なぜだ!
この問いに答えることが水ゴケ、バーク、軽石、杉皮・・・・を用いる栽培では、
説明することが出来なかった。
そこで、植物の一般的な知識として、秋には燐酸、カリを与えるという・・・説明を行ってきた。
植物栽培の常識である!
ならば、化学肥料の第一リン酸カリを使えば・・・となる。
これまでのラン栽培では、ラン菌が削除されているから、
当然。無機、有機の違いがあっても・・・肥料で問題を解決を考える。
これが科学的なラン栽培法であると・・・。
しかし、本当にそうなのか?????
自生地の自然から乖離した人為的な栽培が、本当に科学的な栽培なのか?
この問題は、ラン菌が生息しているSUGOI-ne栽培で、
見事に解決した。
kouza 1ca
自然界の9月10月(温帯)の炭素循環
植物が充実するための糖の調達
プロトコームが生き続ける糖が常に自生地で生産されている!
ラン菌が作り供給するシステムが構築されている。